影武者の必需品
武将
2022.01.31
俱楽部御台 本日のお客様は…
ママもびっくり、戦国時代の影武者様でございます
素敵な面頬(めんほお・めんぽう)を御召になってご来店くださいました
一口に面頬といってもたくさんの種類があり、スタンダードなものには烈勢面(れっせいめん)隆武面(りゅうぶめん)珍しいものには翁面(おきなめん)美女面(びじょめん)姥面(うばめん)などがあり、他に動物のモチーフのものも現存しています。
そういえばママはどこかで烏面頬(からすめんほお)を見た記憶があります。
面頬というのは、安土桃山時代に普及したとされる、顔面や喉を保護する防具であり、また敵方に大将を悟られないように、相手を混乱させられるようになど、影武者に必須の道具でもありました。
鎧と一セットになっていて、実戦や駆け引きの多い戦国時代には必須のアイテムだったことでしょう。
ちなみに、今の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の時代には面頬はあまり使用されていなかったようです。
鎧の歴史を遡ると、使われる武器や戦い方の変遷によって、鎧の形もおのずと変わってくるものなので、鎌倉殿の時代にはまだ面頬が重要視されていなかったのかもしれませんね。
現代では、美術品として価値を見出され、愛好家もたくさんいらっしゃいます♡
影武者様の面頬は、こちらは目の下頬(めのしたぼお)烈勢面(れっせいめん)にあたるものでしょうか
頬のしわ、顎のしわの曲線美、鉄錆地の色合い、垂の螺鈿の繊細で儚い輝き…
思わず見惚れてしまいます♡
このようにインテリアとして飾る愛好家も多いです♡
口数の少ない影武者様、ママにはお帰りの際、面頬の奥の瞳が優しく微笑んでいたように感じました😌
サムライ書房Instagramでは、記事に載せきれなかった写真をたくさん掲載しております😌
動画もございますので、ぜひInstagramもお楽しみください♡
甘美な古美術の世界に皆さまをお連れいたします…😌
俱楽部御台 御台ママ