サムライ書房

【ウイスキー】世界を代表をする『ジャパニーズウイスキー』とは?? 歴史、魅力とは??

お酒といえば、日本酒、ビール、ワインなどありますが、

世界中で造られているお酒といえば『ウイスキー』ですよね。

最近日本では、『ハイボール』のブームの影響もあってか、ウイスキーがより身近なものになっているかと思います。

ご存知の方も多いかと思いますが、日本で造られているウイスキーは『ジャパニーズウイスキー』として世界的にとても高い評価を受けています。

今回はウイスキーとは何か、そして海外のウイスキーと『ジャパニーズウイスキー』の違いについて迫っていきましょう。

 

◆ウイスキーってどんなお酒? モルト、グレン、ブレンデッドウイスキーの違いとは?

『ウイスキー』とはどのように造られたものが該当するのでしょうか。

ウイスキーの定義としては、

「穀物を原料とし、それらを糖化、発酵などを行なった後に蒸留をし、オーク(日本でいうならの木)を用いた木樽きだるで貯蔵熟成させてできるお酒」

となっております。

原料の穀物は、「大麦」、「ライ麦」、「小麦」、「とうもろこし」などが使われています。

それらを糖化、発酵させた後、蒸留(2〜3回)をし、「シェリーだる」(元々シェリー酒が入っていた樽)や「バーボンだる」といったたるに入れ熟成させて味を決めていくのです。

熟成の年数をボトルに書いてあるウイスキーも多く、それらを「エイジボトル」といいます。

ウイスキーは主に3種類に分かれ、大麦麦芽のみを原料として造られたものが「モルトウイスキー」、とうもろこしなどの原料を用いて造られたものが「グレーンウイスキー」と呼ばれています。

そして、これら2種類のウイスキーを混ぜ合わせて造られたものが「ブレンデッドウイスキー」と呼ばれ、味の調整がしやすく、生産量も安定しているウイスキーです。

ウイスキーの造られ方、そして種類についてみてきましたが、次はついに世界5大ウイスキーについてみていきましょう。

◆世界5大ウイスキーはどこで造られた??

世界5大ウイスキーというものは、世界的なウイスキーの名産地の5箇所で造られたものをさします。

世界5大ウイスキーは、「アイリッシュウイスキー」「スコッチウイスキー」「アメリカンウイスキー」「カナディアンウイスキー、そして「ジャパニーズウイスキー」です

まずは「ジャパニーズウイスキー」以外を簡単にみていきましょう。

「アイリッシュウイスキー」は、アイルランドで造られているウイスキーで、12世紀には造られ始めたと言われています。

ウイスキーの元祖ともいわれ、比較的雑味が少なくすっきりとして味わいです。

「スコッチウイスキー」スコットランドで造られているウイスキーで、5大ウイスキーのなかでも最も代表的なもので、世界中で多くの人に好まれています。

原料の大麦を乾燥させる際にピート(泥炭でいたん)をたいて行うため、味がスモーキー(ピート香)なのが特徴的です。

「アメリカンウイスキー」は、その名の通りアメリカで造られているウイスキーで、ケンタッキー州で造られる「バーボンウイスキー」というものが有名です。

原料にとうもろこしが使われているのが特徴で、味は比較的甘くてまろやかなものとなっております。

「カナディアンウイスキー」は、カナダで造られているウイスキーで、クセがなく他のウイスキーと比較すると飲みやすく初心者向けにおすすめです。

こちらも原料にとうもろこしが使われており、クセがないことからカクテルベースに使われることも多いです。

◆世界から評価されている『ジャパニーズウイスキー』の魅力とは??

いよいよ『ジャパニーズウイスキー』の魅力に迫っていきます。

ジャパニーズウイスキーが造られ始めたのは意外と最近で、1924年から販売用のウイスキーが生産され始めました。

ジャパニーズウイスキーはスコッチウイスキーを参考に造られ、日本人向けにスモーキー香はスコッチに比べると少し抑えられています。

ジャパニーズウイスキーは様々な銘柄があるので、一括りの特徴を述べるのは難しいですが、『繊細で複雑な香り、味わい』が特徴的です。

また、他国のウイスキーには明確な基準などがありますが、ジャパニーズウイスキーに関しては明確な基準がほとんど無く、日本で造られたものがジャパニーズウイスキーとなってしまっているのが現状です。

そして、ジャパニーズウイスキーの多くが、「ブレンデットウイスキー」となっています。

日本の「ブレンデットウイスキー」で最も特徴的なのが、自社で様々な原酒を製造、それらをブレンドしているところです。

他国のウイスキーは他社製の原酒を仕入れ、ブレンドしているものがほとんどで、日本のこの製法はとても特徴的なものです。

他にも特徴的な製法があり、ウイスキーを熟成させるためのたるに使われている木材に『ミズナラ』が使用されることがあります。

ウイスキーだるに『ミズナラ』を使用することは珍しく、ジャパニーズウイスキーの特徴的な味わいに大きく関わっているようです。

スコッチウイスキーで有名な銘柄「ボウモア」が、熟成に『ミズナラ』を使用した「ボウモア ミズナラ」という銘柄を新しく出し、ジャパニーズウイスキーの製法が海外でも高く評価されていることが伺えます。

ジャパニーズウイスキーは食中酒として造られていることもあり、和食との相性もとてもいいです。

今では、プレミアの価値が付いているジャパニーズウイスキーもありますが、なぜ他国のウイスキーと比較すると歴史が浅いジャパニーズウイスキーが世界的に人気なのでしょうか?

実はジャパニーズウイスキーが世界から脚光を浴びるようになったのはここ数十年で、それまでは粗悪なウイスキーが多く流通しており、評判は悪いものでした。

しかし、「シングルモルトウイスキー」の『山崎』『余市』といった銘柄が、世界的なウイスキーの品評会で高い評価を受け、ジャパニーズウイスキーが世界に評価されるようになったのです。

また「ブレンデットウイスキー」では『イチローズモルト』が世界的な品評会で4年連続で金賞を受賞しております。

2019年には『イチローズモルト』54本入りのセットが約1億円で落札されるということもあり、世界的に人気なのが伺えますね。

このように世界的にとても人気となったため、一部有名銘柄の原酒が不足してしまい、価格の値上げや、生産停止などといった状態になっています。

また、プレミア価値がついているものもあり、入手困難なウイスキーも数多くあります。

ウイスキー自体の歴史は日本酒と比較すると、とても浅いものではありますが、日本人独自の繊細さ、こだわりといったものがここまでウイスキー造りを発展させていったのかもしれません。

◆まとめ

ウイスキー、ジャパニーズウイスキーについて見てきましたが、いかがでしたでしょうか。

日本酒同様、ウイスキーも世界的に評価されており、日本人のお酒に対してのこだわり、繊細さがここまで発展していったものであると考えられます。

高級ウイスキー以外にも、お手頃の価格のジャパニーズウイスキーは多数あります。

ぜひみなさんもこの機会に、お気に入りの銘柄を探してみてはいかがでしょうか。

最後までご覧いただきありがとうございました。

ピックアップ記事

  1. サイコでサイコーなサムライ!?源義経の素顔

    2022.06.17

  2. 和泉守兼定と共に駆け抜けた、土方歳三の物語

    2022.02.19

  3. 「ナチュラル・ボーン・徳川キラー」真田幸村の生涯に...

    2019.07.17

  4. あの家康が恐れた身長190cm超の大男、豊臣秀頼の...

    2019.07.17

  5. 【明智光秀】2020年大河ドラマ「麒麟がくる」の主...

    2019.07.17

人気ランキング

  1. あの家康が恐れた身長190cm超の大男、豊臣秀頼の...

    2019.07.17

  2. あの信長も折れた『前田利家』とは??『槍の又左』と...

    2020.03.22

  3. 戦国最強と言われた武田軍を率いた武田信玄!その強さ...

    2020.03.14

  4. 10人の兄のうち9人が平家についた源氏きっての弓の...

    2019.09.19

  5. 【源義経】平家討伐の立役者。その生涯とは? 戦上手...

    2020.02.22

新着記事

  1. サイコでサイコーなサムライ!?源義経の素顔

    2022.06.17

  2. 和泉守兼定と共に駆け抜けた、土方歳三の物語

    2022.02.19

  3. 鬼武蔵を兄にもつ森蘭丸。 信長の最も有名な小姓は...

    2021.01.15

  4. 思想家で発明家で兵学者だった『佐久間象山』️幕末の...

    2020.11.13

  5. 【織田信長】(3)『天下統一』目前にまさかの裏切り...

    2020.08.30

注目キーワード