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あの家康が恐れた身長190cm超の大男、豊臣秀頼の生涯に迫る!

豊臣秀吉の後継として生まれた豊臣秀頼。

しかし、秀吉の亡き後、家康との抗争に敗れて僅か23の年齢で自害する運命を辿ります。

豊臣家悲劇の2代目、豊臣秀頼はどのような生涯を送ったのでしょうか。

 

◆ 豊臣秀頼ってどんな人?


(出典:Wikipedia)

・出身地: 摂津国(現在の大阪府北部〜兵庫県南東部)

・生涯: 1593年〜1615年(享年23歳)

秀吉の後継で身長190cmほどもあった大男

・大坂夏の陣で徳川家康に敗れ母の淀殿と共に自害

◆ 豊臣秀頼のここがスゴイ「秀頼の知恵と人格はあの家康すらも認めていた!」

二条城で家康は、18歳の秀頼と対談し、危機感が走った。

『いずれ秀頼は一角の武将になる!』

『秀頼はあの歳まで牛に角がある事を知らず、はまぐりは木になるものと思っていたんですよ?』

そう言って見くびる家臣に家康は次のように語ったと言います。

『それは単に見た事がないだけだ!ずっと城内から1歩も外に出ずに、出された食べものを気にせず食べていればそうなる!その人物を人物たらしめるのは知識ではなく知恵と人格である。秀頼にはそれがある』

『人を見る事』に長けた家康は、秀頼が将来自分に対抗しえる人物と見えたのですね。

しかも当時70歳だった家康に対し、秀頼はまだ18歳で、しかも身長180cm近い美丈夫。

「一体秀頼は何を食べてこんなにでかくなったんだ?」

家康はちらりと思ったことでしょう。

そんな秀頼が大好物だったのが実は蒲鉾かまぼこ

一説に蒲鉾かまぼこはその形ががまの穂に似ていることから『蒲鉾かまぼこ』と呼ばれるようになったと言われています。

つまり、今のような板がなく、この時代の蒲鉾かまぼこは、白身魚のすり身を竹の棒に筒状に巻いて作った、今で言う竹輪ちくわのようなものでした。

一般の竹輪ちくわは、材料も主に淡水魚のナマズなどが多く、海水魚の蒲鉾かまぼこは高級品だったようです。

後に板の上で成形した『板蒲鉾かまぼこ』が登場し、区別のためにそれまでの蒲鉾かまぼこは『竹輪ちくわ蒲鉾かまぼこ』と呼ばれましたが、竹輪ちくわの方は『蒲鉾かまぼこ』がなくなり、板蒲鉾かまぼこの方は逆に板がなくなり『蒲鉾かまぼこ』となり、現在に至ります。

白身の魚は高価で、蒲鉾もご馳走と考えられましたから🎵

◆ 豊臣秀頼の身長は197cm、体重161kgの大漢だった?!

豊臣秀頼。幼名、拾丸ひろいまる

天下人となった秀吉が、当時唯一手に入れられなかったものが『子ども』でした。

『捨て子は育つ』という言い伝えから子どもに『捨丸』と名付けたこともありましたが、いずれもも年若くして他界。その後に生まれた秀頼は『捨てられた子どもを拾った』という意味で『拾丸ひろいまる』と名付け、すくすくと成長しました。

北政所派、淀君派の子ども暗殺劇説や秀吉の無精子症説がある中、ある仮説があります。

豊臣秀頼には小柄でひ弱な坊ちゃんというイメージが有りますが、実際は身長6尺5寸(約197cm)・体重43貫(約161kg)の並外れた巨漢だったと言われています。

この体格から『実は秀吉の子ではないのでは?』と噂されたほどでした。

祖母お市は長身であったみたいですが、いくら祖父母が長身でも、秀吉の周りの者は秀吉と見比べる訳ですし、現代医学的な見方では「劣悪な栄養環境で少年期を過ごした小柄な秀吉のDNAは弱かったのでは?」とも言えます。

そうであれば、赤子は死産または生まれて間もなく死亡することが多かったことにも説明がつくといった見方もあるようです。

二条城で秀頼と対面した時、家康『堂々たる美丈夫振り』と評しており、この時に家康の家臣が広めた「秀頼の中傷」は、思いの外高かった秀頼の評判に危機感を感じて、その評判を落とすためにバラまかれたものとも言われています。

何にしろ秀頼は幼くして、この誹謗中傷の中、羽目を外すことすら許されず、母である淀君を支え、11~12歳の年齢で結婚、旗頭に祭り上げられた訳です。

思春期の少年にはあまりにも過酷な状況の中、心のよりどころは千姫(秀頼の正室)だけだったのかもしれません。

秀頼の最後は母『淀君』に逆らえず大阪城に籠城ろうじょうとなり、最後は切腹したと云われています。

◆ まとめ

家康に敗れて大阪城にて自害した秀頼ですが、中には秀頼が鹿児島に渡って生き延びたという噂や、秀頼の息子が天草四郎となって島原の乱を主導したといった伝承も存在するようです。

いずれにしても、秀吉の亡き後、若くして苦難の生涯を歩んだ秀頼に同情し、豊臣家の存続を望んでいた人がそれだけいたということなのかもしれません。

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